共認時代の(闘争)能力を考える上で、最も重要になるのが対象直視である。私権時代における闘争では、闘争課題の対象に向かっているように見えて、ほとんどの場合、自分に対する評価を対象としていたが、それでも勝つことはできた。
しかし、自分に対する評価や雰囲気などは、「空気」や「霞」のようなものでしかなく、真の対象ではない。共認時代では(とりわけ激動の時代である現在は)、対象=人々の期待は刻々と変化してゆく。従って、対象を直視し、その期待を掴まなければ、勝つことはできない。
共認時代において、最も重要なのが対象直視であって、どこまで広く(角度)、深く(射程距離)対象を掴めるかが、勝敗を決する。
そして、対象把握の広さと深さは、可能性収束力に規定されている。可能収束力が強ければ強いほど、わずかな可能性であれ収束し続け、対象をより広く捉え、より深く掘り下げようとする。
この可能性収束力は、成功体験の蓄積に規定されている。成功体験が蓄積されていれば、困難な課題に直面した際にも可能性=勝ち筋を見通すことができる。
つまり、成功体験の蓄積が可能性収束力を生み、それが対象直視とその広さと深さを生み出すことになるのだ。
★対象直視(広さと深さ)⇒可能性収束力⇒成功体験の蓄積
社内ネットには、様々な場面での成功事例が積み重ねられていくが、その成功事例を本気で真似すれば、自身の成功体験として蓄積することができる。どれだけ本気になって成功事例に同化し、成功体験を追体験するかどうかが、能力形成の鍵を握っている。
にも拘わらず、本気で成功事例に同化し真似しないのは、闘争課題あるいは敗北事実そのものさえ捨象しているからであり、その原因は課題を厄介視している等、自分の都合が第一になっているからである。そのような言い訳思考を止め、自分を捨てて、本気で成功事例に同化し真似をすれば、成功体験が蓄積されてゆき、勝ち筋が見えるようになる。
社内ネットは、成功事例の宝庫であり、能力形成の最高の場となる。
内藤琢
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